【第七章】通る履歴書と落ちる履歴書

履歴書は映画の予告編と同じ


「1分間で自己紹介をしてください」
面接でよくある質問の1つです。

多くの人は

  • 1分しかないの?
  • 言いたいことがたくさんあって1分では足りない

と感じます。

しかし、1つのエピソードで深く話をするとしたら、1分もあれば十分売り込めます。
あれもこれもと自慢話を並べようとすると1分では足りなくなってしまいます。

映画の予告編も1分程度です。
2時間の内容を1分間の中で「見たい!」と思わせられるかの勝負です。

ここでは、実際のエントリーシートや、履歴書を元に、アドバイスした例をお見せしていきます。

 

【例1】


[20代女性]志望職種:メーカー

【Q.集団で1つの目標に向かって行動した経験を教えてください。】

A.私は医学部を含む約600人の学生寮で生活を送り、出会った仲間と「寮祭」を成功させました。寮祭は三日間に渡って開かれ、3つのチームに分かれて様々な企画で戦い、寮生同士の絆を結ぶことを目的としています。私は「笑運動会」のダンスリーダーを務め、「踊って楽しんで評価を得ること」を目標に掲げました。練習に参加してもらうためのチラシ作成や、踊ることが苦手な人を個別に対応するなど地道に活動しました。その活動により、リーダーしかいない日もあった練習の参加人数がチームの過半数を超えるようになりました。当日は、仲間の表情がとても明るく生き生きとしており、審査員から3つのチームの中で最も高い評価を頂きました。

チェック①
数字を統一すると良い。600人、三日間といったように、数字と漢数字がバラバラで見にくい。数字で統一しよう。
「過半数」ではなく、「50人から200人に増やした」など数字を使ってアピールすると伝わりやすい。

チェック②
体験は具体的に書いてあるが、書き方が見にくい。
「以下の3つの行動をしました。1つ目は…」と書いていくとわかりやすい内容になる。
採用側はたくさんの書類を見るので、レイアウトが見にくい時点で相手にされない。

場合によっては【】太字過剰書き等で書いた方がいい。

【例2】


[20代男性]志望職種:法人営業

【Q.あなたの成功体験を具体的に教えてください。】

A.テニスインストラクターの仕事で体験レッスン生入会率100%成功中です。社会人1年目から、6年間継続しています。この仕事において努力したことは、「お客様の立場に立って考え、楽しく、わかりやすいレッスン」と感じていただけるよう創意工夫を繰り返してレッスンを行なっています。そのために以下の努力をしました。1、誰よりも大きな声で、笑顔で挨拶するようにした。2、体験のお客様をフロントまで迎えに行き、直接テニスコートまでご案内するようにした。3、「車のワイパーのように打ちましょう」と教え方に比喩を取り入れた。この結果、私のレッスンでは体験レッスン生の入会率が100%です。

チェック①

結論が先に書かれているのでわかりやすい。
1つの話題のまま掘り下げているため、内容も具体的。

【例3】


[20代女性]メーカー

チェック①

〈〉でタイトルをつけていて読みやすいが、モットーが「挨拶をしたら友達」であればそれを最初のタイトルとして〈挨拶をしたら友達〉と書き出せば、体験談を書くスペースがもっと増える。

チェック②

相手の意見を「聴く」具体的な体験談が書けているとより伝わりやすい文になる。寮の生活でどんな行動をしたのか書くと良い。

【例4】


[30代男性]営業職

チェック①

志望動機を書く際は「なぜ貴社か」を書くこと。
「他の会社ではダメなのか?」と突っ込まれた際に言い返す言葉がなくなってしまう。

チェック②

〜力、〜性という言葉は使わないようにする。
それを裏付ける体験談を書くようにしよう。

【例5】


[男性]製造業

チェック①

「昔からずっと」を数字で具体的に言い伝わりやすい。
「小学校1年生から現在までの20年間」等

チェック②

「集中力」、「コミュニケーション能力」などの「〜力」という言葉はなるべく使わない。体験談から「集中力」、「コミュニケーション能力」をアピールしよう。

【例6】


[男性]自動車部品メーカー

チェック①

1つの枠の中に「車が好きなこと」、「子供をもうけたい」、「体を動かすことが好き」の3つのことが書いてある。どれか1つに絞って深掘りして書くようにしよう。

チェック②

「安定した収入を得たい」のは本音だろうが、志望動機としては書かないほうがいい。自分の力をどう会社に活かしたいかを書いた方がいい内容になる。

【例7】


[女性]介護事務職

チェック①

人の話をよく聞いた体験談を書こう。
「トラブルを解決できた」、「感謝された」その体験から人の役に立とうと思った。と繋げた方がいい。

チェック②

「色んな対応」をもっと具体的に書き直そう。

【例8】


[男性]製造業

チェック①

知識がない状態からどう努力して理解に努めたのかがわからない。
なるべく数字を使って表現するようにしよう。

【例9】


[女性]清掃業

チェック①

志望動機の内容は良いが、志望動機で全て埋まっているのがもったいない。
自己PRを半分以上書くくらいの気持ちで書き直した方が良い。

これではあなたがどんな人なのかがほとんどわからない。

例10


[男性]製造業

チェック①

結論先行で書いた方が伝わりやすい。「わからないことはわからないままにしない」がモットーであればそれを書き始めに持ってきた方がいい。

「納得するまで調べる」、「誰かに聞く」というエピソードから「初対面の人とも良好なコミュニケーションが取れる」と結びつけた方がいい。

チェック②

中学、高校と2つのことを書いているのでそれぞれの話が浅い。

「過去の話」より、「現在の仕事で上手くいったこと」を書いた方が説得力が増す。

チェック③

体力、忍耐力といった「〜力」はエピソードからアピールすること。

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